はじめに
自転車通勤をするのに大切なことの一つに服装や身だしなみがあります。
自転車の種類、走行距離、天候、性別、就業環境などによってさまざまです。
一般論と私の経験をもとに、自分に合った方法を検討しましょう。
服装の基本
服装と靴
職場や学校で着ている服で自転車に乗る人が普通かと思います。
その際は、服の生地が傷みやすい、汚れる、動きにくいなどの難点があります。
距離が片道5kmを超えて、環境が許せば着替えることをおススメいたします。
その際、服装は何でも良いかと思いますが、動きやすく、汗の吸収乾燥が良く、汚れてもよいものが望ましいです。
また、転倒時のケガの低減や日焼け対策のため、夏でも肌の露出を控えた長袖長ズボンが良いかと思います。
風を切りますし、肌に直接日が当たらないので、それほど暑くはないです。
合わせて、ヘルメット、手袋、マスク、靴はスニーカーがおススメです。
【注意点】
・パンツの裾や長いスカートは、チェーンに挟まったり、絡んで汚れるので注意しましょう。
裾を束ねるバンドなどを使うのが良いでしょう。
応急的に裾を靴下の中に入れる方法もあります。
・サンダルや革靴などは避けましょう。
脱げやすいもの、緩いもの、底の滑りやすいものは危険です。
・泥除けのない自転車は、路面の汚れを跳ね上げて背中に当ります。
水たまりを通過した時は背中に泥の筋が出来るので覚悟をしましょう。
【私の場合】
自転車用の服装で通勤し、職場でスーツに着替えています。
スーツはロッカーに置きっぱなしです。
下着やタオルは毎日持参しています。
シャワーが使える環境になければ汗拭きシートを使います。
気候の変化に合わせて下記を色々組み合わせています。
基本的に薄着です。漕げば熱くなりますし、洗濯物も少なくて済みます。
降雨時の対策は、別記事「雨の日の自転車通勤」を参照してください。
<自転車用の服装>
・最も暑い時
上半身:ラッシュガード(長袖)
下半身:ラッシュガード(トレンカ)
靴 下:なし
靴 :【晴天時】クリート付き
サイクリングシューズ
:【降雨時】マリンシューズ
他装備:シールド付きヘルメット
手袋(指出し)、マスク
リュックサック
・最も寒い時
上半身:ウインドブレーカー、フリース
トレーニングウェア
下半身:綿ジャージ
ラッシュガード(トレンカ)
靴 下:あり
靴 :【晴天時】クリート付き
サイクリングシューズ
(シューズカバー、中敷き、新聞紙)
:【降雨時】マリンシューズ
他装備:シールド付きヘルメット
手袋(フルカバー)、マスク
リュックサック
<ラッシュガードとマリンシューズ>
もともと海で使うものですが、これが自転車通勤に非常に相性が良いです。
生地はツルツルで肌触りが良く、濡れることが前提なものなので濡れても不快ではないです。
汗や降雨も気にすることなく着用でき、ジャブジャブ洗え、すぐに乾くので便利です。
上着は普段着るくらい快適で見た目も良いです。
トレンカはピチピチなので普段使いは難しいですが、小脇にヘルメットを抱えていればスーパーくらいなら入れます(私感)。
マリンシューズもつっかけ代わりに使えます。
さらに、どれもお財布に優しいお値段なので非常に重宝しています。
手袋(グローブ)
振動の軽減、滑り止め、寒さ、日焼け、ケガの対策として着用をおススメします。
暑い時は指の出たものが良いです。
主たる目的は、路面から手に伝わる振動の軽減です。
振動は思っている以上に手に負担がかかります。
また、路面が悪いと必要以上にグリップを強く握りがちです。
なんか疲れると思ったら、振動吸収性の良い手袋を着用しても良いかもしれません。
【私の場合】
基本的に振動吸収性に優れたものを使っています。
昔は何でも良いと思っていました。
しかし、片道20kmの通勤をした際に、金曜日(連続5日目)になると、ものすごい疲労感と手のしびれを発症するようになりました。
振動のせいであることは明白でしたので、下記のとおり仕様を変更しました。
・クロモリシングル(FUJI FEATHER)→カーボンロード(ANCHOR RL8)
・ペラペラ手袋 → 高振動吸収性グローブ
以降は、手のしびれは無くなり、定期性な疲労感のみとなりました。
ちなみにお尻が痛くなったことはありません。
個人的には片道10kmを超えない程度であればどんな手袋でも良いかなと思っています。
マスク
日焼け対策、排気ガスや虫を吸い込まない様にマスクをするのもおススメです。
一般的に販売している不織布マスクで十分です。
連日使用していると真っ黒になるのでちょっと怖いです。
冬場や降雨時などでサングラスが曇る場合、鼻の部分を内側に折り返しておくと軽減できます。
身だしなみ
自転車通勤の時間より勤務時間の方が長いので、勤務時間を快適に過ごせることに重点を置いて考えていくのが良いでしょう。
まずは、最低限不潔でないことを心がけましょう。
職場に着いてから、汗拭きシートを使う、髪のセットを行うなどをするとよいかと思います。
おわりに
おしゃれと自転車通勤の両立は、その人の努力次第といったところでしょうか。
自転車通勤の快適性を追求すると、服装は機能重視に、職場には日用品がどんどん増えていくので注意しましょう。