はじめに
自転車通勤をしていると言うとたいてい「時間はどのくらいかかるのですか?」、「どこを走ってくるのですか?」と聞かれます。
日ごろの成果を発表できる場を与えられることは非常にうれしいです。
しかし、成果を自慢するためにないがしろにしてはいけないことがあります。
今回はこちらを考えてみましょう。
通勤時間について
タイムアタックをしない。
最もうれしい質問が「時間はどのくらいかかるのですか?」かもしれません。公共交通機関と比べて1分1秒でも早い!と声高に言いたくなる気持ちはものすごーくわかります。
しかし、聞いた人は「今日のお昼は何を食べましたか?」と同じくらいの気持ちで言っています。
あなたの通勤時間の1分1秒に全く関心はありません。
実際の時間の20%増しで答えてあげましょう。
タイムアタックは厳禁です!規則を守り安全に走りましょう。
公道バトルをしない。
信号無視をして追い抜く自転車、路上の駐停車、幅寄せする車、ウインカーなしで曲がる車、自転車通行帯を走るバイクなど、危険でイラっとすることは多々あります。
信号無視をした自転車を全速力で追い抜き返して信号無視は無意味だということを教えてあげたり、路上の駐停車のギリギリを通過し路上の駐停車の危険性をアピールしたいところですが、ここはひとつ冷静になりましょう。
規則を守れない人や安全意識が低い人に近づくのは、事故に巻き込まれる恐れがあるため非常に危険です。なるべく距離を置き安全運転をしましょう。
通勤時間を決めている事象を知る。
通勤時間は基本的に信号のタイミングで決まると思っていいでしょう。
いいタイムが出た日はたまたま信号のタイミングが良かっただけです。特に時間に影響するのは、幹線道路横断時の長い赤信号や踏切に捕まる場合です。
また、信号が連続している場合は、黄色で通過しても次の信号は赤で捕まる場合が多いです。
毎日走っていると信号のタイミングがわかってくるので、信号のタイミングに合わせて省エネで走ってみましょう。
通勤ルートについて
聞かれた時の簡潔な答えを用意しておきましょう。
「どこを走ってくるのですか?」もうれしい質問です。
特に長距離を走ってくる場合は、答え甲斐もあります。
選りすぐりのルートを地図で説明したいところですが、質問者はそこまで求めていないので簡潔に答えましょう。
通勤届の申請はきちんとしましょう。
職場によっては通勤手当を支給する関係で、ルートの提出を求められることがあります。
心配になるのは、申請したルートと違うルートを通って事故を起こした場合です。
労災保険(通勤災害)の適用がされるかどうかは「合理的な経路及び方法」により判断されるようです。工事や通行止めなどの理由で別の経路を選択した場合、それが合理的であるかどうかが判断されるようです。
申請は電車や自動車でしているのに自転車で通勤していたなど、申請より費用が少ない場合は不正受給として問題になると思います。申請は清く正しくしましょう。
詳しくは、下記を参照すると良いかと思います。
会社に届け出たのと違う経路でケガ…通勤災害(労災)認められる? | 労働問題の相談なら労働問題弁護士ガイドby浅野総合法律事務所 (roudou-bengoshi.com)
最適なルートを走ろう
私が好きな作業に通勤ルート選びがあります。
基本は最短ルートということになります。
しかし、自転車通勤は安全で快適に走れなければ続けられません。
少しずつ改良を加えてお気に入りのルートをつくってみましょう。
ルートを探すにあたり次のことを参考にしてみてください。
避けると良いところ
- 車の通りが多いところ
車に後方から猛スピードで追い抜かれるのは恐怖です。
片側2車線以上の道路や車がスピードを出しやすく路肩の狭い道路は危険度が増します。 - 歩行者の多いところ
通学路や駅前などです。接触事故の可能性が高くなります。
また、どんな時も歩行者優先です。必ず徐行をしましょう。 - 坂道
地味にキツイです。
また、転倒や追突の危険もあります。 - 路面状況の良くない道、砂利道
自転車は路面の影響を受けやすいので、ガタガタと振動を受け続けると、手がしびれたりお尻が痛くなったりします。
また、転倒やパンクの危険性も高まります。 - 視距の悪い交差点や一時停止の連続するところ
安全確認に時間がかかる場所やストップアンドゴーを繰り返す場所は精神的にも体力的にも非常に疲れます。
私のルートの選びかた
- グーグルマップで家と職場を指定、歩きで最短ルートを検索。
- 衛星画像やストリートビューで、実際走ることが出来るかや安全かを確認。
歩道なら普通自転車歩道通行可なのか
坂道はあるのか
堤防上なら昇降するところはあるのか
路肩がどれくらいあるのか など - 実際に走る。
- 問題点を改良する。
最後に
今朝、いつもの通勤ルートに白鳥が2羽飛来していました。
どんな田舎なんだよと思われるかもしれませんが割と住宅地の川ぞいです。
見つけた時は目を疑いましたが、バードウォッチャーも数人いたので間違いないと思います。
こういった発見があるのも自転車通勤の良いところです。